活動報告

令和3年 第2回定例会

1.新年度予算について

  • 新過疎法案においての本市への影響について

    𠮷安)各特別会計、(1)新過疎法案において、鹿野地域が新たな要件に該当しないとの報道がありました。該当しない場合の過疎対策事業債の活用等、本市への影響について、どのように考えているのかお答えください。

    答)新過疎法において、鹿野地域が新たな要件に該当しない場合の影響ということでございます。
    過疎対策事業債は、過疎地域自立促進特別措置法、いわゆる過疎法によりまして、過疎地域に指定された市町村の事業の財源として発行が認められているものであります。充当率が100%、元利償還金の70%が普通交付税で措置されるという非常に有利な財源であります。現在の法律では過疎地域の指定は原則市町村単位となっておりますけども、市町村の合併の特例によりまして、本市においては現在、鹿野地域を対象とするいわゆる一部過疎という指定を受けて、合併以降道路等のインフラ整備、それからコアプラザかのの整備や鹿野総合体育館の屋根改修などのハード事業に加えて、それから地方バス路線の維持、生活交通活性化事業等のソフト事業にも活用してまいりました。
    しかし、この現行の過疎法が本年3月に失効するということになっており、現在、新たな過疎法の令和2年度内成立に向けた作業が進められていると伺っております。現時点では、新過疎法に関する情報が乏しく、私どもも報道等から伝わる情報しか持ち合わせてはおりませんけども、それらから判断しますと議員御指摘のとおり、新過疎法においては鹿野地域はその要件に該当せず、いわゆる卒業団体としてなることが見込まれております。その場合、有利な財源である過疎対策事業債、これは活用できなくなり、事業の実施に当たってはほかの財源の確保が必要となります。
    そうはいいましても、新過疎法の対象から外れたとしましても、現在の過疎法が掲げます過疎地域の自立促進、これについては引き続きその実現を図っていく必要があるというふうに考えておりますことから、必要な事業については計画的な実施に努めてまいりたいというふうに考えます。
    なお、過疎地域の指定から外れた自治体に対しては、経過措置が検討されているというふうに聞いております。一定期間過疎対策事業債の活用が可能であるというふうに考えております。効果的な活用も図ってまいりたいというふうに考えております。

    𠮷安)経過措置期間があるというふうにお聞きしました。新たな鹿野総合支所の建設には過疎債は該当しないと聞いています。しかし、建設予定の観光交流拠点施設の建設には過疎債が該当されると聞きました。この過疎債の経過措置期間内に観光交流拠点施設を建設すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

    答)今、議員御指摘のように経過措置があると今見込まれておりますけども、先日現鹿野総合支所、新たな建て替えという位置を決定していく中で、市長のほうも申しましたけども、観光文化ゾーンというか、そういう形に現在の鹿野総合支所の敷地をそういうゾーン化していって、今後、観光拠点施設を整備していきますということで考えておるところです。
    今後は、今からですけども、鹿野地域に入りましてその観光ゾーン、その敷地にどういったものが本当に必要になっていくのかということを地域の皆様含めて協議しながら、観光振興プランというのも立てながら進めてまいりたいと考えております。ですから、今からになりますけども、その経過措置内に、できるだけそういった有利な財源があるときに、そういった観光拠点となる施設、そういったものを組み立てていって、有利な財源を活用できるような方策で取り組んでまいりたいと考えておりますけども、今後のスケジュール等につきましては、今からそれを組み立てていく中でしっかり詰めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

    𠮷安)替わります。

2.本年1月8日から1月14日の鹿野地域における大雪について

  • 今年は想定外の大雪が降り、除雪が追いつかないなどの事態が起こりました。以下(1)~(4)まで質問いたします。

    𠮷安)(1)大潮地区の除雪ができずに、地区住民からは陸の孤島のようだという声もありました。このように、孤立状態となったことについて、どのように考えるか。
    (2)徳山-鹿野間の路線バスが運休となり、市民の移動手段に影響が出たことについて、どのように考えるか。
    (3)長穂地区に配備してある除雪車が、運転手がいないため、機能しなかったことについて、どのように考えるか。(4)来年度以降の同じような大雪に備えて、リースで大型除雪車を備えることはできないかをお答えください。

    答)まず、1点目の除雪作業の経緯や状況等についてでございます。本年1月7日から、この冬一番の寒気が流れ込んだ影響により、1月8日には大雪警報が発表され、積雪のピーク時には、鹿野総合支所周辺で40センチ、渋川地区で70センチ、大潮地区では80センチを超える積雪となり、96件の除雪依頼があったところです。住民の皆様の不安や不便を早急に解消したいという考えの下、鹿野総合支所においては、業務委託も活用しながら除雪車3台により除雪作業を行っており、1月7日及び8日については、積雪量が多かった大潮地区及び渋川地区を最優先に対応したところです。9日には新たな積雪により、鹿野中心部でも40センチ近くの積雪量となり、除雪の依頼が急増したため、住民生活への影響等を考え、大潮地区の除雪を一時中断し、鹿野中心部での除雪作業を優先することといたしましたが、翌10日には大潮地区での除雪を再開し、11日には終了したところです。
    次に、2点目の路線バスの運休についてでございます。このたびの大雪により、鹿野地域から徳山地域までを運行する路線バスについては、交通事業者がバス利用者の安全を最優先に考え、判断された結果、1月8日から13日までの間、運休や折り返し運行が実施されることとなりました。本市といたしましては、路線バスは、市民の皆様の日常生活を支える重要なライフラインと考えておりますことから、大雪時においては、安全に市道を利用できるよう迅速な除雪を心がけるとともに、交通事業者等との連携を図り、交通環境の確保に努めてまいりたいと考えております。
    次に、3点目の長穂地区の除雪車についてでございます。この除雪車は、県が所有しており、国道及び県道に対応する大型の車両です。このたびの除雪作業では使用されませんでしたが、県が管理する長穂地区の道路の除雪については、別の除雪車で対応されたと伺っております。
    最後に、4点目の大型除雪車のリースについてでございます。鹿野地域の市道の多くは、幅員が狭く、大型除雪車では市道の除雪は難しいものと考えております。このため、今後、除雪機能を持った重機のリース等を検討してまいります。

    𠮷安)少し、再質問させていただきます。94件の除雪依頼があったということですが、除雪車3台で対応するのがちょっとしんどかったんじゃないかなと思うんですが、来年以降、また同じ程度の大雪が降った際に、今回と同じような混乱に陥らないためにも、もう少し除雪期間だけでも除雪車を増やすなどのことは考えられないでしょうか。

    答)従来の除雪、雪の場合でしたら除雪車3台でも十分対応できるものと考えております。今回のような大雪が降った場合、その場合、今回も対応させていただいておるんですけど、重機のリースであるとかそういったもので対応していきたいというふうに考えております。

    𠮷安)地元の建設業者の方との連携もあると聞きましたので、その辺も踏まえてよろしくお願いいたします。

3.公共施設について

  • 遠石市民センター及び長穂支所・市民センターについて、以下を問う。

    𠮷安)(1)廊下、エントランスの床が、寄せ木細工のような大変手の込んだ作りとなっている。工事費が高額になるが、そこまで豪華な造りにする必要があったのか。
    (2)長穂支所・市民センターの正面玄関右手の壁は、総ガラス張りで、デザイン重視の設計である。工事単価が高額となるが、市民の血税が無駄遣いされているのではないか。
    (3)遠石市民センターは、設計費が約1,000万円、施設整備費が約3億7,900万円で、長穂支所・市民センターは、設計費が約900万円、施設整備費が約3億6,300万円であった。今後、建設される各地区の施設は、この両施設の整備事業費がベースとなるだろうが、設計費及び施設整備費をもう少し倹約すべきではないか。

    答)遠石市民センター及び長穂支所・市民センターについての御質問にお答えします。市民センターは、地域の皆様にとって最も身近で、よりどころとなる公共施設であることから、末永く愛され、子供から高齢者まで誰もが気軽に利用し、様々な地域づくり活動に活用できるよう、地域の特性や住民の皆様の意向を踏まえながら整備を進めることとしています。こうしたことから、このたびの施設整備に当たりましても、地域の皆様と一緒に検討を行う中で、遠石市民センターについては、子育て世代が使いやすい施設にしたい。防災の拠点となる施設にしたい。こども食堂などにも使いやすい施設にしたいなどの地域の意向を取り入れ、会議室等の基本的な部屋に加えて、キッズスペースや授乳室、マンホールトイレ、オープンテラスを整備しています。
    また、長穂支所・市民センターについては、気軽に利用できる開かれた施設にしたい。木材を使って温かみのある施設にしたい。ほたる祭りなどのイベントに利用しやすい施設にしたいなどの地域の意向を取り入れ、建物の形状をL字型にするとともに、主体構造は建設費が高額になるため、木造ではなく鉄骨造としましたが、内装には、できる限り木材を使用したところです。そして、先月2月1日に供用開始し、記念式典では地域の皆様と一緒に開館をお祝いしたところです。
    御質問の、木の板をじぐざぐに貼り合わせたヘリンボーン模様の床は、一般的な木製の床材に比べ、少し割高となりますが、柔らかい質感や暖かみがあり、居心地のよい施設とするために使用しております。また、長穂支所・市民センターのガラス張りの壁につきましても、一般的な外壁と比べると経費を要しますが、暖かい内部の木質の雰囲気を外部からも感じられ、地域に開かれた施設とするために使用しています。
    その一方で、長穂支所・市民センターは、地域の意向を踏まえて建物の形状を優先し、規模は小さくするなど、必要性や優先度を見極めながら経済性にも配慮し整備を行ったところです。
    今後の施設整備の基準といたしましては、引き続き、支所併設型の市民センターや中央部の市民センターについては、施設規模を700平方メートル程度としてまいりたいと考えております。
    また、このたび整備した2つの施設について、外構を除いた建物の整備費は、1平方メートル当たり、遠石市民センターが約43万3,000円、長穂支所・市民センターが約43万4,000円となっております。
    今後、整備していく施設につきましては、地域ごとに特性や意向が異なることに加え、建物の形状や構造などの違いにより、施設ごとに整備費の単価は異なるものと考えています。
    私といたしましては、市民センターは、地域の皆様が集い、触れ合い、つながる場として、さらには、地域の活性化について考え、実践する場として、大変重要な地域のための施設でありますので、当然のことながら経済性や安全性に配慮しつつ、利用しやすい、利用したくなるような機能性、デザイン性を備えたコストパフォーマンスの高い施設の整備に努めてまいりますので、御理解賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

    𠮷安)納得いたしました。