活動報告

令和7年 第2回定例会

目次

2.熊毛地域の施設建設について

熊毛地域の施設建設について

1.令和6年能登半島地震に係る被災地支援及び本市の防災対策について

  • 令和6年能登半島地震に係る被災地支援及び本市の防災対策について

    𠮷安)能登半島地震は、令和6年1月1日に発生いたしました。1,000年に一度と言われる、大変甚大な地震に見舞われました。それだけならまだしも、9月21日に線状降水帯による豪雨災害、やっとこれから復興だというときに、追い打ちをかけるような豪雨が奥能登を襲いました。
    私は1月1日に発生して、3日の日に支援物資を積んで、よし行くぞというふうにしていたんですが、4日の日に石川県知事の能登に来ないで発言を受けまして、能登に行くことができませんでした。ですが、中にはそういうことも振り切って、現地に入っているボランティアの方が実際には多くおられましたので、私は1年越しの思いを込めて、年末年始に能登に行くことができました。
    そこで、実際に目で見て、現地の被災状況を見ることで、いろいろと思うことがありました。奥能登地域は戦争の惨禍に遭っていない地域が多かったため、築200年や100年に及ぶ木造住宅が多かったがために、地震に耐え切れずに、ほとんどの家が倒壊していました。また、家だけではなく電柱、標識、信号機もほとんど傾いている状況でした。
    全壊、大規模半壊が約3万棟あるそうです。今月の2月時点で約半分、1万5,000棟が公費解体されているそうです。
    ですが、私が行った穴水町、珠洲市、輪島市、能登町においては、私が見た限りでは、ほとんどまだ手つかずの状態でしたので、私が肌感覚で感じた復興は、まだ1割程度かなといった状況でした。
    まだまだ、全くボランティアの数も足りていません。どうぞ行かれる気持ちがある方、ボランティアしてみたいという気持ちがある方は、ぜひ能登に行かれてみてください。
    では、質問に入ります。
    本市も過去の大規模災害においては、被災地に職員を派遣していたと思います。派遣状況とその活動内容は。また、本市独自に職員を追加派遣してはどうかをお聞きします。

    答)被災地への職員派遣についての御質問にお答えいたします。
    まず、これまでの派遣状況についてです。
    東日本大震災以降で、職員派遣の期間と人数で申し上げますと、東日本大震災では、平成23年4月2日から平成30年3月31日までの間で70人、そのうち半年以上にわたる長期の派遣が6人。
    平成25年7月豪雨災害では、萩市及び山口市へ、平成25年8月5日から平成26年3月31日までの間で191人、そのうち長期派遣が3人。
    平成28年熊本地震では、同年4月24日から7月28日までの間で65人。
    令和2年7月豪雨災害では、大分県日田市へ、同年10月12日から11月27日までの間で1人。
    令和5年大雨災害では、美祢市へ、同年7月17日から11月27日までの間で4人。
    令和6年能登半島地震では、同年2月17日から5月29日までの間で11人でございます。
    なお、これとは別に、上下水道局、ボートレース事業局及び消防からの派遣も行っております。
    また、活動内容についてですが、派遣先において、避難所運営、罹災証明の発行、被災家屋の調査や災害復旧に係る業務などに従事してまいりました。
    次に、本市独自の職員の追加派遣についてです。
    能登半島地震のような大規模災害においては、全国一元的な応援職員の派遣の仕組みとして、総務省が定める応急対策職員派遣制度に従い、国、県、市町村が一体となって応援派遣を行うこととなります。
    この制度は、被災された各自治体の受入れ体制の状況に応じて、総務省が総合的な調整を行い、全国の市長会等を通じて、全国の自治体へ応援派遣の協力の依頼を行うことで、多くの応援職員を迅速に派遣することを可能としています。
    本市では、こうした仕組みの下で、職員を派遣することとしております。したがいまして、現時点において独自の追加派遣は予定しておりませんが、今後、派遣要請がありましたら、被災地の状況などを踏まえ、協力してまいりたいと考えております。

    𠮷安)過去、いろいろなところへ派遣されているというのはお聞きしました。能登に関して言いますと、2月から5月までということでしたが、そこからまた豪雨災害というものが来たんです。
    そこからの要請というのは今出ていないということでしたが、あくまで私が提案するのは、本市独自で、要請があるなしにかかわらず、1,000名以上おられる職員の中から希望される方がおられましたら、市として後押ししていただいて、ぜひ、罹災証明とかではなくて、現地の人に寄り添う活動ということで職員を派遣していただいて、それがかつては本市で同じような災害が起きたときに、その方たちが必ず災害本部などのリーダーになり得るべき職員さんになると思うんです。ですのでこのような提案をしているんですが、どうぞもう一度考えていただけないでしょうか。

    答)ただいま市長が答弁申し上げたことと重複になりますけども、現在、総務省が定める制度の下での職員派遣を行っております。
    この制度というのが被災自治体──市町村がその県、今回で言えば石川県に要請して、石川県が総務省に要請する。それを経て、市長会を通じて各市、まず第一段階として、ブロックごと、石川でいけば中部ブロックの中で支援を行って、それでも賄えないときに全国に広げてということになっています。
    現在においてはその要請が来ておりませんので、受入れ側の状況というのもございますので、やはり公として行くわけなので、そのあたりはしっかり行って、活躍できる状況で職員を派遣したいという思いがございますので、独自での派遣というのは今、考えてはないところでございます。
  • 災害ボランティアに参加するために被災地に向かう市民に対して、旅費を助成してはどうか

    𠮷安)イに移ります。災害ボランティア車両を対象とした高速道路無料措置は、令和7年3月31日で終了する。被災地を支援するため、無料措置の終了後、災害ボランティアに参加するために被災地に向かう市民に対して、旅費を助成してはどうかと提案します。お答えをお願いします。

    答)災害ボランティアに対する旅費の助成についての御質問にお答えいたします。
    災害ボランティア車両の高速道路無料措置は、道路整備特別措置法に基づき、被災地の都道府県知事からの要請により、各高速道路会社等が災害ボランティア活動に使用される車両に対し、高速道路の無料措置を講じるものです。
    令和6年元日に発生した能登半島地震におきましても、石川県からの要請により、各高速道路会社等が、当初、同年1月4日から3月31日を期限とする無料措置を実施しました。その後、石川県が複数回の延長要請を行い、現時点では令和7年3月31日まで無料措置が継続されることとなっています。
    期限後につきましては、石川県が各高速道路会社に対し、延長要請を行うかどうか、災害ボランティアの必要性等を勘案の上、適切に判断されるものと考えております。
    また、国におきまして、災害救助法の適用を受けた被災地に入る災害ボランティア団体等に対し、交通費の一部を補助する被災者支援団体への交通費補助事業が令和7年1月に新設され、運用が開始されています。
    このように、国の法律や制度により、被災地に入る災害ボランティアをサポートする仕組みが構築されておりますことから、本市におきまして、現時点では旅費を助成する考えはございません。

    𠮷安)私も12月27日に山口県を出たんですが、そのときは12月25日で一旦切れるということでした。それが3月31日まで延期になったので、私はこの恩恵を受けて、熊毛インターから金沢東インターまでの1万4,410円だったと思いますが、これが免除になりました。とても助かりました。能登に集まってきた、全国から来たボランティアの皆様も、この制度はとてもありがたいと言われていました。
    ただ、まだ確定はしていませんが、今の時点では、令和7年3月31日でこの制度は終了するとされています。となると、この無料措置が受けられないがために、来れないボランティアの方がとても多く出ます。このボランティア無料措置の恩恵を受けて、全国から足を運んでくださっているボランティアの皆様が行かれなくなる状況が生まれることが考えられます。
    なので、市独自として補助ができないかということを提案を申し上げている次第であります。もし、市独自の、無料措置とまでは言いません。少しだけでも補助があるとなれば、全国初の試みでありますし、被災地に寄り添った市政をされているんだなということが、全国的にも取り上げられるんじゃないかなという思いで提案をさせていただいております。どうぞもう一度、お答えを頂ければと思います。

    答)ボランティアに行くときの旅費に対する補助についての考え方でございます。
    まず、市民からお預かりしている財源をどういったものに使うかという、それは議論が必要だと思います。市民のために使わないといけないと思いますけど、その議論はあるんですけど、今お答えいたしますのは、現在の高速道路の通行料の無料化の措置というのが、今回で言えば石川県のほうでボランティアの必要性を勘案して、必要であれば高速道路会社に要請をして、無償化しているということでございます。
    今、3か月ごとに更新されていて、先ほど議員おっしゃいましたように、3月末で期限を迎えると。4月以降も現地の石川県のほうでボランティアの必要性があるという判断がされれば、また延長の要請があると思いますし、それであれば無料で通行できる。現地のほうで無償化は必要ないという判断になったときに、その状況において独自で補助するかどうかというのは、やはり考えないといけないと思いますし、今のところは独自の補助というのは考えていないというところでございます。
  • 非常用発電機の購入費補助について

    𠮷安)ウ、各家庭が非常用発電機を備えれば、各家庭の防災力は格段に向上すると考えます。市で非常用発電機の購入費を補助してはどうかということですが、ここで言う非常用発電機というのは、ビールケースの大きさがあるかと思うんですが、いわゆるあのタイプの工事用の発電機ではなく、インバーターつきの小型発電機です。
    それは安定器というのがついていまして、スマートフォンだったりパソコンだったり、いわゆる家電製品が使えます。工事用の発電機は安定器がついていないため、そういった家電製品を使うと壊れてしまいます。
    また、随分昔の話になるんですが、私が小学校だった頃、台風17号という大きな台風が来ました。鹿野地区も1週間ほど停電が起きました。ですが、うちの家には発電機がありましたので、うちの家だけがこうこうと電気がついている状態で、地域の人が我が家に来て、ちょうど運動会の手前だったので、お弁当をつくったりとかされた思い出があります。
    なので、私がここで提案するのは、各家庭に1台あったほうが、いざというときの備えに必ずなると。これは私が能登に行って非常に思ったことですので、ここに提案しております。どうぞ御見解をお聞かせください。

    答)非常用発電機の購入費補助についての御質問にお答えいたします。
    本市では、南海トラフ地震などの自然災害に備え、災害用の物資・資機材の備蓄を毎年、計画的に進めています。
    避難所運営に必要な非常用発電機、間仕切り用テント、簡易ベッド、簡易トイレなどのほか、非常食や飲料水を本庁舎や総合支所、物資の搬送が困難となる可能性がある支所・市民センターなどに備蓄しています。
    令和4年度からは、停電時に電気自動車等から給電可能な避難所非常用電源設備を避難所となる市民センター等に順次整備し、現在、15か所に整備しています。
    あわせて、災害時において、非常用発電機や電気自動車などの物資や資機材を確保できるよう、民間事業者との災害時応援協定の締結に積極的に取り組んでいます。
    また、地域の災害対応の中心となる、市内35の自主防災組織では、市の自主防災組織活動支援補助金を活用し、非常用発電機や段ボールベッドなどの資機材を計画的に整備されるなど、地域防災力の強化に努めておられます。
    自主防災組織の中には、地域内の家庭用の非常用発電機や井戸の所在を明らかにしたマップを独自で作成されている団体もおられ、こうした地域の活動を市としてもサポートしていきたいと考えております。
    このように、自主防災組織との連携を図りながら、様々な防災対策を進めております。
    現時点では、各家庭での非常用発電機購入に対する補助は考えておりませんが、各家庭においても、必要な防災用具などを常備し、いざというときに備えておいていただきたいと思います。
    自助、共助、公助がそれぞれの役割に応じた対策をしっかり進めることが、災害への備えとなると考えております。

    𠮷安)現在では考えておられないとのことでしたが、自助、公助、共助、自助という自分で守るという言葉が一番上に来ている以上は、ぜひ今後、そういった補助のことも御検討いただければと思います。

2.熊毛地域の施設建設について

  • 熊毛地域の振興のための施設整備について

    𠮷安)熊毛地域の振興のための施設整備についてであります。この件については、11月だったかと思いますが、会派としても市長へ要望を上げさせていただきました。それを今回、会派質問で取り上げさせていただきます。
    (1)熊毛地域では、市内の他の地域に比べて新たな施設整備が行われておらず、各地域の均衡発展のために、農産物直売所や観光交流拠点施設のような熊毛地域の振興につながる施設の建設を熱望する声があります。このことについて、市の見解をお聞かせください。

    答)熊毛地域の施設建設についての御質問にお答えいたします。
    熊毛地域においては、他の地域と同様に、人口減少や高齢化が著しく進んでおります。こうした中、熊毛地域の振興を図るため、主要な産業である農業については、営農の省力化や担い手不足の解消を目的とした圃場整備事業を令和3年度から三丘地区で開始するほか、生活交通については、昨年の4月に、民間バス路線の廃止に伴い、光市と共同で広域生活交通路線を開設するなど、様々な取組を進めております。
    これまで、熊毛地域の皆様との対話の中で、地域のニーズをお示ししていただくようお伝えしてまいりました。
    そしてこのたび、本年1月に、地域の有志の皆様が、熊毛町商工会の協力の下、熊毛地域のにぎわい創出に向けて、収益事業や施設の整備、事業運営を担う法人の設立などを盛り込んだ事業計画を作成され、市へ提出いただいたところです。
    今後、こうした提案について、関係者の皆様と意見交換を行いながら、市として、どのような支援が可能なのか、検討してまいります。

    𠮷安)今言われたように、三丘、中郷地区の圃場整備だったり、周南市に合併して20年がたちましたが、水道事業だったりは、合併しないとできなかった事業だと私は思っております。
    熊毛に住んで9年たちましたが、やっと熊毛の人にも受け入れていただき、今では少しですが頼られることも増えてきたように思います。
    そこで思いますのが、西にはソレーネ周南があり、ここはパーク化も進み、拡張されます。新南陽総合支所も新しくできました。北には鹿野も新しい総合支所ができ、跡地に観光交流拠点施設ができます。北部地区の須々万にも北部拠点施設ができます。
    中心部においては、市役所の建て替えから始まり、徳山デッキ、南北自由通路、周南公立大学、周南緑地、動物園、周南文化会館の大規模改修、例を挙げればいとまがありませんが、そうなったときに、東の熊毛では一体何ができているだろうという声が多いんです。
    これは目に見えてできているものがないから、そういった声が上がっているんだと思いますが、私の耳には多く届くんですが、執行部の皆さんは届いていませんでしょうか。お聞かせください。

    答)届いていたか届いていないかといいますと、直接、私にはそういう声はありませんが、先ほど市長答弁いたしましたけども、このたび、地元地域の有志の方が、熊毛町の商工会の御協力の下で、様々なことを盛り込んだ事業計画が提出されたということでございます。
    そのときもいろんな意見を市長に対しておっしゃられたということの中では、様々な中に、熊毛での今の現状が語られているだろうというふうに考えております。

    𠮷安)先ほどの熊毛町商工会が主導でやられている計画だったり、また別の地域の方が出されている計画というのは、私も耳にしています。
    私も市長への会派要望を受けて、地元の声をまとめることの提案を受けまして、私なりに地元有志の方を集めて話を聞きました。私たちの中でも、候補地、どことは言いませんが、ここがいいだろうとか、こんな施設がいいだろうとか、そういった案はできています。
    ですが、なかなか熊毛の声を一つにまとめるというのは、正直言って難しいです。三丘、八代、高水、勝間、大河内という5地区からなるこの熊毛地区は、なかなか独特な文化があり、5地区それぞれ思うことは違って、そこをまとめるというのは、何をもってまとめたら形になるのかが、まだ私たちは模索をしておりますので、そこの道筋をお示しいただければ、どのようにしてまとめたら、その声が届くのかというのを具体的にお示しいただければ、そこに向かって進んでいこうと思いますので、どうぞそこをお示しいただければと思います。

    答)同じように、それぞれの地域がそれぞれの地域の課題を今まで一つにしながら、地域づくりをしてきたというところがあろうかと思います。もちろんこれまでには、夢プラン等も含めて、それぞれの地域で夢も語られ、将来のプランも語ってこられた部分があろうかと思います。
    市がそれを一つにまとめなさいということになると、なかなか地元の意見も聞く中でやっていく必要もございますので、そこはやはり、まずはこのたび御意見が出された地域の方からの意見、そういったものが出てきて、それについて我々どもも検討させていただきながら、今後どのような方向で行くのがいいのかというのは、その中で研究をさせていただきたいというふうに考えております。

    𠮷安)なかなか今のは私に難しくて、研究するというのは分かるんですが、具体的にどうしたらいいかというのは、また個別に聞かせてください。お願いします。
    多くの方が熊毛で、先ほど言われたと思うんですけど1次産業が多いんです。農作物だったりすると思うんですが、昔はJAに直売所があったようなんですが、私は議員になる前ですので、そのことはあまり分かりません。
    今、野菜だったりお米だったりを直売する場所を求められておるのですが、すぐすぐにそんな施設ができるわけがありません。ですが、今、熊毛総合支所2階が空いていると思います。例えばそことかで、そういったスペースを設けて、チャレンジショップじゃないですが、そういったスペースを行政として確保していただくことは難しいんでしょうか。

    答)今、熊毛総合支所2階、空いていますという話なんですけど、子供の関係でそこを利用したりと、そういった形では利用されております。それとあと構造上、間仕切りをつけたりとか、いろんな改造することがなかなか難しいのではないかと考えております。
    そういったことで、今議員の御提案がありましたが、そのあたりは今のところ計画がないということで、御理解いただければと思います。

    𠮷安)私も、いろんな熊毛の地域の方々とともに進めていこうとは思うんですが、私たちの力では限界がありますので、どうぞ行政の方の力も貸していただいて、前に進めるような議論をさせていただければと思います。今後も引き続き頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。