活動報告

令和6年 第3回定例会

1.本市においてPPP、PFI手法を導入した以下の事業について、その事業期間、事業費、VFM及び当該事業に対する国からの交付金の金額を問う

  • ア、(仮称)西部地区学校給食センター整備運営事業は

    𠮷安)志高会の𠮷安新太です。私は、過去の一般質問で少なくとも2件、多くて3、4件、大体質問するのですが、今回、初めて項目1件に絞りました。なので、じっくり質問ができると思います。
    PPP/PFI手法の導入についてですが、イギリスのサッチャー政権時代にできた制度のようです。日本ではおよそ20年前に取り入れられ、その予算規模は約30兆円だそうです。それを各自治体が手を挙げられて、その交付金が割り当てられているということになっております。
    横文字が何個か出てきますので、テレビやインターネットで見られている皆様にも分かりやすいように、まずPPPは、官民連携事業、包括的民間委託のことです。PFIは、民間資金等活用事業のことです。VFMは、財政負担に対する価値、財政負担の軽減額または軽減割合となっております。
    動物園のPark-PFIの議案が、今議会に出されることを受けたこと、また長期にわたるPFI事業には、私は慎重な立場でありますので、今回この質問に至りました。未曽有のコロナパンデミック、ウクライナ、ロシアの戦争、イスラエル、パレスチナ、ハマスの紛争、先の見えない円安、5年前誰が想像できたでしょうか。10年後は誰にも分からないと思います。その中で、やはり10年を超える契約を結ぶというのは慎重にならざるを得ないのではないかと、私は考えます。
    質問順位が17番目ということで、17という数字を聞くと誰を思い浮かぶでしょうか。大谷という声が出ましたが、ドジャース大谷の年俸は、プロスポーツ選手過去最大の10年総額7億ドル、当時の為替で約1,015億円です。メジャーリーグ史上初のフィフティ・フィフティ、ホームラン50本、盗塁50盗塁も達成するかもしれません。
    1年当たりの年俸に落としますと約101億円となります。変則的な契約をしていますので、実際に受け取る年報は101億円より低いですが、何が言いたいかと言いますと、ドジャースにとって1,015億円も払っても大谷を獲得したい背景には、もちろんそれを上回る経済効果や大谷選手にそれなりに見合う価値があったからです。現に2024年度のスポンサー契約だけで、ドジャースは150億円を超えています。大谷の年俸は回収できております。また、チケット売り上げもホームはもちろんビジターにおいても爆上がりして、代金も高騰しております。グッズの売り上げも同じくです。それをつまりPFIに置き換えますと、10年以上の大型契約を結ぶのであれば、それに見合うほどのコストメリットが、いわゆるVFMですかね、ValueForMoneyがなければならないというのが、私の持論です。
    後で話されると思いますが、動物園のPark-PFI、23年間で29億円です。コストメリットは1.8億円だそうです。これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかはもちろん人それぞれではありますが、私は29億円かかるのであれば、せめて5から6億円のコストメリットを期待してしまいます。それが本当の意味での民間活力なのではないでしょうか。
    前置きはこれぐらいにいたしまして、本件に入ろうと思います。大項目ごとでお願いいたします。
    (1)本市においてPPP、PFI手法を導入した以下の事業について、その事業期間、事業費、VFM及び当該事業に対する国からの交付金の金額を問う。
    ア、(仮称)西部地区学校給食センター整備運営事業は。イ、小学校普通教室空調設備整備事業は。ウ、周南緑地整備管理運営事業は。エ、徳山中央浄化センター再構築事業は。オ、徳山駅周辺官民連携管理運営事業は。
    以上、御答弁よろしくお願いします。

    答)本市のPPP/PFI手法を導入した事業について、大きく5つの御質問をいただいておりますが、ア、(仮称)西部地区学校給食センター整備運営事業とイ、小学校普通教室空調設備整備事業の御質問については後ほど教育庁から、エ、徳山中央浄化センター再構築事業については、上下水道事業管理者からお答えさせていただきます。
    まず、周南緑地整備管理運営事業についてです。事業期間は、令和5年度から令和23年度までの19年間で、事業費は95億5,665万3,098円になります。従来方式により実施した場合の事業費を98億8,416万7,000円と見積もっておりますので、事業の削減額の割合を表すVFMは3.28%となっております。
    また、国からの交付金については、新しく建設する屋内水泳場改修を行う陸上競技場、サッカー場、増設する駐車場に係る工事費と実施設計が対象となり、約17億1,641万円の交付を見込んでおります。
    次に、徳山駅周辺官民連携管理運営事業についてです。事業期間は令和5年度から令和9年度までの5年間で、事業費は1億8,112万5,000円になります。この事業は施設整備を行うPFI事業ではなく、VFMの算定は必須でないため行っておりません。この事業は今までも行っていた複数の維持管理業務を一括して行うもので、国からの交付金の対象事業となっておりませんが、事業を導入する際には、国から委託を受けたコンサルタントの支援をいただき、業務内容の検討を行っています。

    答)続きまして、(仮称)西部地区学校給食センター整備運営事業についてお答えをいたします。
    事業期間は、平成30年3月20日から令和17年3月31日までで、事業費は、48億6,033万9,041円になります。従来方式により実施した場合の事業費を52億1,051万4,000円と見積もっておりますので、事業の削減額の割合を表すVMFは6.3%となっております。また、国からの交付金については、建築工事と厨房設備、運営備品が対象となり、3億1,887万6,000円の交付を受けております。
    次に、小学校普通教室空調設備整備事業についてお答えいたします。
    事業期間は、令和2年1月31日から令和15年9月30日までで、事業費は、11億7,938万1,753円になります。従来方式により実施した場合の事業費を12億3,163万7,000円と見積もっておりますので、事業の削減額の割合を表すVMFは3.1%となっております。また、国からの交付金については空調設備工事が対象となり、2億1,340万円の交付を受けております。

    答)それでは、最後に、徳山中央浄化センター再構築事業についてお答えいたします。
    事業期間は、設計建設工事が令和5年12月19日から令和13年9月30日までの8年間、維持管理業務が、令和6年10月1日から令和32年3月31日までの26年間としております。事業費は、設計建設工事が121億9,546万9,000円、約122億円、維持管理業務が69億4,071万9,274円で約69億円、総額は191億3,618万8,274円で約191億円となります。
    本事業の公募を行った時点での総事業費は、207億6,974万9,000円と見積もっておりましたので、事業の削減額の割合を示すVFMは8.6%となっております。
    国からの交付金でございますが、社会資本整備総合交付金を予定しておりまして、設計建設工事費約122億円に対し約66億円の交付金を見込んでおります。

    𠮷安)それぞれ聞かせていただきました。交付金が割合ではなく、例えば、周南緑地でいうと総額95億円に対して交付金が17億円出ています。ですが、給食センターにおいては48億円に対して3億円しか出ておりませんが、これは事業の内容によって交付金の額っていうのは変わるものなのでしょうか。

    答)事業の内容というか、整備費に対してどういった補助金が出るかというのが、メニューが全て違ってきます。なおかつ、全体事業費で言いますと、指定管理を含む維持管理経費、そういった運営費まで含んだ形での債務負担も組んでいますので、そのうちの整備費がいくらか、それに対する建設事業費を対象とした交付金、これは補助率が50%であったりというようなことが決まっておりますので、メニューによって変わってくるという御理解をいただけたらと思います。

    𠮷安)アから順番に再質問させていただきます。
    西部地区学校給食センターですが、開始から約8年経過したと思いますが、現在の状況は、また課題など今、現在あったら教えてください。

    答)民間業者とも連携して業務を行っておりまして、現在安定した事業運営が継続できているところでございます。効果につきましては17年間にわたる契約、維持管理においては15年間の契約ということになっておりますが、予防保全の観点からも迅速な修繕対応が可能となったり、事務の効率化が図られたりというようなところがございます。
    特に問題となっているというようなところは現在、感じておりません。

    𠮷安)今のところメリットしかないような答えだったかと思うんですが、ほかにも鹿野だったり熊毛、高尾とかに給食センターがあると思うんですが、それが今後建て替えとかなった場合に、PFIを導入されるお考えはありますでしょうか。

    答)現在、ほかの学校給食センターは業務委託によって行っておりますが、今後につきましては建て替えの規模であったりとか、いろいろなものに照らし合わせて考えていきたいと思います。

    𠮷安)民間委託とはいえ市の職員さんは献立や検品などに関わっているとお聞きしています。これができるまでの前の給食センターには、当然調理従事者という方がおられたと思うんですが市の職員さんで、いわゆる給食のおばちゃんがいたと思うんですが、その方は何名おられてPFI後にその方が何人、例えば市の庁舎内で配置替えされて職員さんとして残ったのか、またはもう給食に従事できないなら辞められたのか、そのあたりをお聞かせください。

    答)令和2年度の新南陽学校給食センターの供用開始により、旧新南陽学校給食センターと徳山西学校給食センターが廃止になりました。徳山西学校給食センターは直営でしたので、令和元年度までに7人の正職員が在籍しておりました。正職員は面談等により希望を聞きながら、鹿野学校給食センターや保育園への移動、また事務職員への任用替えを行いました。これが6名でございます。1名は退職しております。
  • イ、小学校普通教室空調設備整備事業は

    𠮷安)取付工事費と残りの管理運営費、先ほどちょっと言われたかと思うんですが、ちょっと聞き取れなかったので、もし言われていたらすみません、もう一度お聞きすることになるんですが、工事費がいくらで、その後の維持管理費がいくらでというのを、ちょっとすみません、もう一度聞かせてください。

    答)事業費11億7,938万1,753円の内訳としてですが、設計施工工事管理業務として9億7,400万9,544円、それから所有権移転後の13年間の定期点検、法定点検、修繕、モニタリングなどの維持管理業務として2億537万2,209円となっています。

    𠮷安)どのPFIにも言えるんですけど、代表企業が県内というか市内業者じゃないことがほとんどだと思うんですが、結果的に工事されるのが市内業者さんであれば取付けとか、市内業者さんも仕事が回っていいことだとは思うんですが、例えば代表企業が県外だったりする場合においては、どうしても、例えば、県外、市外から業者さんを呼ばれるのかどうか、その辺りが分かれば教えてください。

    答)業者さんにつきまして、大体、仕様書を作る際には市内の企業さん、事業者さんを基本的に活用してくださいというようなことも条件に入れます。ですから、一概に全部それで賄えるかというと、そういうものでもないと思いますし、トータル的に考えて市外、県外からのそういった業者さんも入ってくる場合もあると思いますけども、考え方としては周南市での工事ということがベースになりますので、そういった地元を活用するということに重きを置いて業務を発注するというのが、ベースになっているいう状況でございます。

    𠮷安)契約に市内業者さんをなるべく使うようにというのがあるというのなら安心しました。4年経過されていると思いますが、事業が始まって。特に、電気、空調に使われる銅とかがすごく値上がりしていて、資材費とかすごく上がっているのですね。残りの管理運営費が2億いくらだったかと思うのですが、例えば、壊れたりしたらもちろんPFIの事業者さんが交換しなければいけないとは思うのですが、それはあくまで値上がり分はPFIの事業者さんが、あくまで負担されているという決まりになっているのかどうか。その辺の細部の契約がちょっと分からないもので教えてもらえますか。

    答)維持管理業務に関しましては、物価変動に伴うリスク分としてルールを決めて、ルール以上に上がった場合は負担をするということで、債務負担上でもそれでとっているというところでございます。修繕料につきましても、一定以上の金額の場合は、市の負担も含めて協議をしていくということとしております。

    𠮷安)最後に、この空調業務にあたって、市の職員さんの関わり方を教えてください。

    答)まず事業者から提出をされます業務計画書、それから業務報告書などをもとに業務内容の確認をいたします。それから、事業者とは年1回の定例会議を行うほか、適宜、連絡や会議により情報共有をしたり、それから改善が必要な事項が発見されたときには、解決に向けてともに対応するという行動をとっております。
  • 周南緑地整備管理事業について

    𠮷安)次、ウの周南緑地に関してですが、今時点でのPFI事業の進捗状況、ハード面の整備が主になると思うんですが、分かる範囲でいいので教えてください。

    答)周南緑地整備管理事業におきましては、昨年度実施設計が完了いたしまして、本年4月から3年間で各施設の整備、改修をすることとしております。今年度につきましては駐車場の整備とサッカー場、庭球場の人工芝敷設、公園内のトイレ改修を行い、また陸上競技場の改修工事に着手する予定でございます。
    駐車場につきましては、総合スポーツセンター及び陸上競技場付近の2か所を新たに造成し、8月半ばより現在、供用開始をしております。また、現在、旧水泳場の跡地におきましても、建物を解体後の整備を進め、今年度中に使用できるようにする予定にしております。
    また、陸上競技場の改修につきましては、令和8年4月からの供用開始を目指し、来月から着手し、屋内水泳場については令和9年4月からの供用開始に向け、来年10月からの着手を予定しております。
    なお、総合スポーツセンターの照明LED化と外壁及び屋根の改修につきましては、来年度実施する予定でございます。

    𠮷安)ここに令和5年11月21日で、企画総務委員会での資料があるんですけれども、当時の説明で陸上競技場の改修が16億6,000万円、水泳場の建設は16億5,000万円となっています。サッカー場に関しては2億1,000万円、庭球場は1億9,000万円です。総合スポーツセンターのLED化や外壁屋上防水改修は8億円となっていますが、これもまた多分、近年の価格高騰で、先日の北部拠点施設で8億円ぐらい上がっているかと思うんですが、これが今、現在どれぐらいまで値段が上がっているか分かれば教えてください。

    答)現時点でこの契約変更等についての変更は、今ない状況でございます。昨年度、契約を開始しておりますので、今すぐすぐの契約はございませんけれども、先ほど教育長の方も述べましたように、当然、今後の各施設運用に対しての物価変動、物価高騰等ございましたら、契約変更の範囲内で予定もあるかもしれませんけど、現時点での変更はございません。

    𠮷安)そんなに大幅に価格が上がっていることはないということでよろしいでしょうか。

    答)今現在2年目という形になります。今後、まだ整備を、これからしていくものでございますので、それの物価高騰等も含めた内容で本市のほうも計算し、業者のほうも事業をやっていけるという見込みで入っていらっしゃいますので、現時点の状況ではないということでございます。

    𠮷安)ハード面のことは分かりました。ソフト面の部分での市民への影響をちょっと思うんですが、周南緑地といえば、イコール野犬問題といってもいいかと思うんですが、このPFIの事業の中に野犬対策だとか、そういったことは入っているのでしょうか。仮にもし入っていないとしても、管理者としては取り組まなきゃいけないべきではないかとは考えるんですが、それは野犬がなくなれば、ひいてはここ周南緑地を安心安全に使う利用者が増えるので、事業者にとってもメリットであるかと考えるんですがいかがでしょうか。

    答)昨年度から新たな周南緑地スポレパーク株式会社に指定管理を変更しているところでございます。いろんな業務、ソフト事業をこれまでになかった、なかなかスポーツセンター等に来る機会のなかった御家族、お子様から高齢者の方までの、皆さんが楽しめるソフト事業等を取り組んでいただいておるところでございます。
    今おっしゃられるような野犬対策につきましては、以前のスポーツ協会からの引継ぎも受け、檻とかそういった捕獲の設置につきましては、県を主導に市の方も協力して今やっているところでございますが、そういったところに新たな指定管理者もしっかりと協力して、利用者の皆様に害のないような対応をしているところでございます。

    𠮷安)分かりました。
  • 徳山中央浄化センター再構築事業は

    𠮷安)続いて、エ、中央浄化センターです。こちらも市としての関わり方を教えてもらえたらと思います。

    答)当該再構築事業でございますが、基本的に設計建設と維持管理を事業者にお願いするということで、市といたしましては、これはDBO事業でやっておりますので、資金調達を含めて事業がスムーズに進むようにバックアップすると、モニタリングをしていくということでございます。

    𠮷安)ほかの事業に関しては、周南緑地だったら水泳場があって利用料収入があったりとか、陸上競技場も当然そうですし、ここの浄化センターに関しては、主な収入源が市からの指定管理料だけだと思うんですね。その中で民間がいかに努力をしたら利益が上げられるとかという問題じゃないと思うんですけれども、その辺の民間さんのメリットというのは、この浄化センターにおいてはどういったことがあるのでしょうか。

    答)設計、建設を行った事業者がそのまま維持管理を行うということで、しかも長期の契約となります。ですから、まず、長期的な視点に立った運営が可能になるということでございますので、従来の維持管理する場合、例えば数年でその委託業者が変わったりすると、どうしてもそういったところで齟齬が出たりする場合も考えられますけども、その辺りがスムーズに運べるということで、やはり維持管理の中でも長期の視点で考えられますので、民間のノウハウ、あるいはアイデアというものがしっかり活用されて、ひいては経費の削減につながると考えております。

    𠮷安)これは、191億円とちょっと事業費が大きいのでお聞きするんですが、この事業費の業者さんというか、委託業者への支払い方、建設だったら年度ごとなのかでき高なのか、委託金は当然管理費は毎年度、毎年度だと思うんですが、建設においての支払い方法を教えてください。

    答)設計、建設工事、事業費が約122億円でございますけれども、これは各年度のでき高に合わせて事業期間の8年間で支払うということにしております。

    𠮷安)分かりました。
  • 徳山駅周辺官民連携管理運営事業は

    𠮷安)オ、徳山駅のPPPですが、これは開始してまだ1年ちょっとかとは思うんですが、これが当時できるときの特別委員会でもかなり議論がされたと思います。そのときに懸念されていたことなども、とても多くあったかと認識しているんですが、それも踏まえて現段階での状況を教えてください。

    答)この事業につきましては、令和5年度から開始しまして1年が経過したところでございます。事業者等の反応につきましては、今、毎月モニタリングや意見交換等を密に行っておりまして、事業に対する問題は発生していないというふうに認識しております。
    それと、事業効果のほうですが、受託者のほうでイベント、周南蚤の市なども開催されておりまして、駅前広場や都市公園などの利用件数や利用団体も増えている状況でございます。また、駐車場の利用台数も増加するなど駅周辺のにぎわいの創出に大きく貢献しているものと思っております。

    𠮷安)ほかの事業が10年を超えるのに、なぜここだけ5年という契約なんでしょうか。また5年たった後、もう一度PPPとして、また事業を展開されるのかどうかをお聞かせください。

    答)本業務は、通常の指定管理業務と委託業務を合わせたものになりますので、今の周南市指定管理者ガイドラインに沿って事業期間を5年というふうに決めているとこでございます。今のこの事業ですが、今後のことですが、今、先ほど申しましたように、都市公園や駅前広場の利用件数も増え、駐車場の台数も増えておりますので、事業の効果は出ているというふうに考えております。まだ1年ですので、残りの事業期間の状況も見ながら、事業の在り方について今後、検討してまいりたいというふうに考えております。

    𠮷安)ここのPPPに関しては、管理されている野村緑建さんとCCCさんにヒアリングができました。細部までしっかり契約ができていたので、今のところこれといった不満や改善してほしいところはないとおっしゃっていました。例えば、水道光熱費が想定以上に上がった場合は市が負担するとか、そういったところをちゃんと決められていたからいいということだったのですが、CCCに関しては全体の事業費の8割ぐらいがCCCらしいのですが、ほとんどがCCCさんが直でやるのではなくて、全て下請けさんに業務委託されているらしいのです。となると、下請けさんは請負価格を当然今の物価に見合った価格でやるのですが、頭は1億8,000万円、5年間であると大体3,800万円ぐらいなんですけども、頭が決まっているので、下請けさんが価格を上げられてきたらどうしてもCCCさんは苦しくなるらしいのです。それは、契約なので仕方ないと思うのですけど、これが、じゃあ下請けさんが上げたからCCCさんの価格を上げるなんてしていたら、それこそ出来高払いで単年度契約というふうになるのでPPPにする意味がないと思いますから、これはこれでいいと思いますけども、5年後にこういった事態が起こるよということも、ぜひ加味していただければと思いますがいかがでしょうか。

    答)今の事業ですが、これまで単年度で契約、各施設を単年度契約で行っていたものを複数年で一括して発注することで、業務の中で事業者にとっても複数年で契約することで、経費の削減や安定的な企業運営が行えるものだというふうに考えております。
    あと事業の中の事業費の配分というところはうちのほうでも出しておりますが、コンソーシアムの中の方で配分等もされますし、駐車場料金の方も収益が上がっておりますので、そのところについては現状では特に問題はないというふうには考えておりますが、今後の価格行動とか、その辺のところは今後、県としての課題かというふうには思っております。

    では(2)に移ります。

2.今後の施設整備等において、PPP/PFI手法を活用する予定は

  • 答)今後のPPP/PFI手法の活用を予定している施設整備等についての御質問にお答えいたします。
    本市では様々な事業でPPP/PFI手法を導入し取組を進めているところですが、国の要請を踏まえ、本市における優先的検討規定として周南市PPP/PFI手法導入優先的検討方針を令和6年3月に策定したところです。
    この方針はPPP/PFI手法を自ら公共施設の整備等を行う従来型手法に優先して検討するに当たり、必要な手続を定め、新たな事業機会の創出や民間投資の喚起を図り、効率的かつ効果的に社会資本を整備するとともに、市民に対して低廉かつ良好なサービスの提供を確保しもって地域経済の健全な発展に寄与することを目的としています。優先的検討の対象となる事業は、建築物もしくはプラントの整備等に関する事業や利用料金の徴収を行う事業、または民間事業者の資金、経営能力及び技術的能力を活用する効果が認められる事業のうち、建設、製造または改修を含む事業費の総額が10億円以上、または運営等のみを行う場合は単年度の事業費が1億円以上のものとしています。
    今後の施設整備等において、PPP/PFI手法を活用する予定についてですが、導入可能性調査を実施しているものを含めて3事業ございます。
    1つ目として、徳山動物園管理運営及び広場ゾーンほか整備事業において、動物園の屋内休憩所周辺のリニューアル整備の一部と園全体の維持管理や入園管理等の運営にPark-PFIと指定管理者制度を併用し、適用することを予定しています。
    2つ目として、道の駅ソレーネ周南リニューアル事業において、道の駅の機能拡充に当たり今年度基本計画を策定する中で、PPP/PFI手法の導入可能性調査も実施することとしています。
    3つ目として、小中学校において空調未整備である特別教室や職員室等の管理用室の空調整備等を令和9年度に供用開始することを目標とし、今年度PFI事業の導入可能性調査として周南市小中学校特別教室空調設備等整備手法検討業務を実施いたします。

    𠮷安)10億円以上で単年度でいけば1億円以上の事業が対象だということで決まっているというか、今、検討されているのが動物園のPark-PFI、次がソレーネ周南のパーク化、そして特別教室の空調、特別教室の空調に関しては普通教室の空調をされているのでノウハウもおありかと思うので、かなりスムーズにいくのではないかと思います。ソレーネ周南においては、これはかなり議論がされるかと思うのですが、今回は動物園のことについて思うところがありますので、少し詳しく聞きたいと思います。
    物販や飲食を主に民間委託されるということですが、そもそも確認なんですけれども、市の職員さんは例えばこういう物販とか飲食の利益を伴う事業はできないのでしょうか、だから、民間委託されるのでしょうか。
    今、確か、僕はあまり動物園に行かないから申し訳ないんですけど、ちょっとした食べ物を売ってあるかと思うんですね。だからできないわけじゃないような気がして、なのでちょっとそこの確認です。

    答)現在、今、動物園内で物販をしておりますけれども、これは市の職員自体がやっているものではなく、委託をして販売をしていただいているというところでございます。

    𠮷安)なるほど分かりました。令和5年の入園者数は22万3,567人でした。これをPark-PFI化して、民間活力を導入してやることで何人ぐらい上回ることを予定されていますか。何人ぐらいの入園者数を想定されていますか、お答えください。

    答)今回のこのPark-PFIにつきましては、令和4年度より動物園の建設管理運営に民間活力を導入するということについて検討を開始し、このPark-PFI制度と指定管理者制度を組み合わせた事業の有効性を確認し、実施していこうというものと判断しております。
    現在、参加業者のサウンディング等をしながら、御意見等を伺いながら今、調整をしているところでございます。今、実際、議員がおっしゃられます入園者の目標でございますけれども、今後、入園者に対しては新たな施設、イベントであったり、これまでできなかった入園サービスの向上というのを周辺の中心市街地と連携して、魅力向上を含めて動物園に来ていただけるような運営にしていきたいというふうに考えており、現時点での今、目標数というところは、今、示していないのが現状でございます。

    𠮷安)なぜ聞いたかと言いますと、令和5年の22万3,000人で入園料収入だけで6,800万あるんですね。今後PFIされると年間8,000万円払うことになると思います。なので、単純ですけれども、倍を目指されれば入園料も倍になるので、7,000万円近く入園料で取れるんですね。それぐらい高い目標を持っていただきたいなというふうに思います。
    例えば、上野動物園だったら350万人、2年間、入場者があります。北海道の旭山動物園は140万人です。和歌山のパンダが4頭いるアドベンチャーワールドに関しては120万人です。説明にもありましたが、中心市街地からも近い、新幹線ののぞみが止まる町、国道2号線沿いの立地ということを挙げれば、きっとですけど、民間の活力が入れば倍ぐらい来るんじゃないかと思うんですね。何なら何億円出してもいいからパンダを呼んできてほしいです。それぐらいもう、ほかには飛び抜けて差別化を図って、徳山動物園に行きたいって全国各地から来てもらうような動物園を目指していただきたいです。ぜひそうしていただきたいです。心からのお願いです。
    もし御答弁があればお願いします。

    答)今、この動物園につきましては、今、公立の動物園でありまして、やはり、当然売上げが多くなるのにはこうしたことはないといったら失礼ですけれども、たくさん入っていただいて収益が上がるのには一番いいと思います。このたび民間に入っていただくということにつきましては、20年間の最高の年数で入っていただくというのも、民間としても最初の初期投資等を踏まえていますと、やはり20年間のほうが参加しやすいという御意見もありましたので、そういった設定にしておるところでございます。
    今おっしゃられるような飼育動物につきましては、今、現在リニューアル工事の中でいろんな獣舎であったり、入れていく動物というのを今、計画立てております。そういった人気のある動物というのもございますけれども、徳山動物園なりの今度、魅力のある企画等、そういったものも今度の民間業者のほうで出していただけると思っておりますので、市のほうもしっかりPR等させていただいて、やはり周南の動物園と、皆さんに誇ってもらえるような動物園にさせていただきたいというふっております。

    𠮷安)これは動物園に限らずなんですが、市の職員さんは各部署3年から5年をめどに渡り歩かれているというのをちょっとお聞きした記憶があります。多分、全課を回ることでオールマイティな職員さんが育つとは思うんですが、各課に長年携わることでエキスパートが育ち、それがひいては民間の活力以上の力が出るんじゃないかというふうに、私は思っています。
    例えば、事務局長は先輩議員さんが言われてましたが、全国トップレベルの事務局長だと私は聞いてます。亀割管理者におかれましては、来年SGを引っ張ってきていただいています。あれだけ市に繰り入れをされているってことは、管理者をはじめモーターボートの職員さんが優秀だからなんだと思うんです。赤字だったときの職員さんが優秀じゃなかったとは言いません。今が、ボートが人気なだけであって時代がそうなっているのかも、背景にはあるとは思いますが、管理者さんの影響はすごく大きいと思います。金本支所長に関しては鹿野の大町地区の出身ですし、熊毛総合支所の中村支所長に関しては三丘地区の出身、新南陽総合支所の所長は川崎の出身、やっぱり地元の方なんで、皆さんエキスパートだと思うんですね。
    すみません、ちょっと議題からそれたら申し訳ないんですが、各部署のエキスパートを育てていただければ、民間に頼らずとも市の職員さんでできることは十分にあると思います。ぜひそういう方向を目指してほしいと思います。
    それが、なぜ私が言うのかといいますと、他市では市民窓口まで民間委託している市があるんです。やっぱりここ周南市はそうはなってほしくないですし、職員さんでできることは職員さんでこれからもやっていただきたいと思います。
    PFIがいい事業だということはよく分かりました。そこで提案なんですが、文化会館の大改修が控えていると思います。これも総額63億円に上る事業です。これこそPFIを活用すべきではないでしょうか。いわゆるあそこはドル箱であり、民間の活力がそれこそ発揮できる場所なんじゃないかと思います。これを言うとあれかもしれませんが、不祥事を起こした文化振興財団にこれからも任せるのではなく、もうあっさりと民間に委託されてやられれば63億円が、例えば数億円浮くのであれば、それはそれはとても市民にとっては喜ばしいことだと思いますので、御検討されてみてはいかがでしょうか。

    答)今回の文化会館の大規模改修事業ということでございます。今、先ほど市長の答弁には今後の事業の中には載せておりませんでしたけれども、その理由といたしましては、今回改修工事でございますので設計、施工自体は従来型として、運営については今後、新たに実施するのではなく、既に平成18年度から導入をしております管理者制度、いわゆるPPPの継続を予定していることから、先ほどの御回答には申し上げておりません。
    今回この大規模改修につきましては、本定例会において約63億円の総事業費がかかるというものでございました。去る8月8日の全員協議会においても御説明させていただいたところでございます。周南市のPPP/PFI手法導入優先的検討方針におきまして、この事業につきましては10億円以上を想定しておりますけれども、PFIの導入検討の手順に即して適切な手法の選択、および導入の妥当性の決定について集団市PFI検討委員会において協議いたしておるところでございます。
    その結果、本事業は長寿命化を主な目的とした改修工事ということと、機能のグレードアップや運営のあり方を大きく変えるものではないという民間の新たなアイデアを求める必要性はちょっと乏しいということと、また、既に基本計画の策定を終えております。計画のとおり、改修工事の設計工事を進めることで事業の早期実現を図れることということから、設計及び工事は従来通り市で行い、運営および維持管理は指定管理制度を行うことが妥当と判断しております。
    今、議員のおっしゃられます、今後の財団に今、指定管理をやっているところでございますけれども、指定管理の今後の継続というのは令和7年度までに現在ありますので、また、その状況を踏まえて継続なのか、新たなものを検討するのかというのは考えなければいけないところでますけれども、現時点では今、財団の今の大規模改修につきましては指定管理制度の継続という形で考えております。

    答)すみません、発言ちょっとさせていただきたいと思います。
    先ほど議員の方からいろいろおほめの言葉をいただきましてありがとうございました。ただ、その中でボートレス事業の収益等に関しましては、これ今だけじゃなくて昔からの積み重ねによって今があるということだけ御理解をいただきたいと思っております。
    それからそれぞれの住所とかもおっしゃいましたけれども、個人情報にも当たる可能性もあるのでお気をつけいただいたらということでお願いしておきます。

    𠮷安)これは、決して要望ではありません、質問です、提案です。学び交流プラザには空調がやっと整備されます。サンウイング熊毛のどんちょうが数年前から壊れていて、いまだに直っていません。約1,500万円かかるそうです。単年度で1億円の事業でないとPFIができないということだったんですが、トレーニングルームの改修やそれ以降の複数年の維持管理費を合わせると1億円を超えますので、ぜひここもやっていただきたいという要望になりますね。
    言いたいことをほとんど言えましたので、私は、ここで終わりたいと思います。ありがとうございました。