目次
1.公共施設である公園のトイレについて
2.総合支所・市民センターについて
鹿野総合支所の移転や建てかえ場所・時期は
須々万支所・須々万市民センターの設置場所・建設時期は
大向市民センターの移転・建て替え等方向性は
1.公共施設である公園のトイレについて
- 市内の公園にあるトイレの洋式化を進めるべきではないか
𠮷安)1、市内の公園におけるトイレの便器の設置状況について。小学生、未就園児の子供を持つ方々から、市内の公園のトイレを洋式便器にできないかとの意見を多く聞きます。昔の公衆トイレといえば、和式便器のみを備えたものが一般的でした。そこからバリアフリー化に伴って、多目的トイレという形での洋式便器の設置が見られるようになりました。多目的トイレの設置によって、障害のある方々や高齢者の方々も使いやすい環境ができてきました。しかし、時代の変化とともに、それでは不十分な状態になってきているように思います。総務省の調査などを見ても、一般家庭での洋式便器の普及率は89.6%、ほぼ90%です。
現代の子供たちは和式便器を使用することなく成長していきます。幼稚園や保育園、小学校などでもトイレの洋式便器が増加してきているため、和式便器の使用を拒む子供たちも多くいます。その子供たちが遊ぶ公園のトイレが全て和式便器の場合、子供たちは多目的トイレを使用することが予測されます。多目的トイレの設置は、1つの公園に1つです。これでは大きな公園では、休日のたびにトイレに行列ができてしまいます。そしてだんだんと洋式便器のある公園を探し、そちらの公園を使用することも考えられます。公園を使用するのは子供たちだけではありません。高齢者の方々も、膝に不調のある方はしゃがむ和式便器より座るだけの洋式便器を使用する方がほとんどです。現に、多くの公共施設、大型商業施設は全て洋式便器です。大きなイベントで設置される仮設トイレも洋式便器がふえてきています。それだけ洋式便器の利用が多いということです。確かに、洋式便器は不特定多数の人間の肌が直接触れることから、不衛生だと感じている方もおられるかもわからないので、全てを洋式便器に変える必要はないかもしれません。しかし、外国人労働者の増加、今後のグローバル化など、周南市を取り巻く環境、市民の生活様式の変化により明らかに和式便器と洋式便器の使用比率は変化しています。そこで、(1)市内の公園におけるトイレの多くが和式便器である。子供や高齢者のことを考えると、洋式化を進めるべきではないか、ということで以下を問います。
ア、トイレを設置している公園は幾つか。
イ、その公園のうち、多目的トイレを除いた洋式便器と和式便器の内訳は。
ウ、昨年建てかえられた市役所本庁舎も全てのトイレが洋式化されています。同じ公共施設である公園のトイレも快適に使えるように洋式化すべきではないでしょうか。
以上御答弁、お願いいたします。
答)それでは、市内の公園におけるトイレの便器の設置状況についてお答えをいたします。
初めに、トイレを設置している公園の数についてですが、本市には、都市公園、普通公園、児童遊園及び農村公園を合わせて224の公園がありますが、トイレを設置している公園は、75公園になります。この75公園には100カ所のトイレがあり、そのうち、およそ5割に当たる47カ所は、バリアフリー対応となっている多目的トイレを備え、全てに洋式便器が設置されている状況です。
次に、洋式便器と和式便器の内訳についてお答えします。市内75公園に100カ所のトイレがありますが、大便器は全部で305基あり、そのうち洋式便器が62基、和式便器が243基で、便器の洋式化率は約20%となっています。公園にあるトイレは、多くが昭和50年代に整備したもので、当時は和式便器が標準であったことから、現在、和式便器の割合が高くなっている状況です。近年は公園施設のバリアフリー化や、誰でも使いやすいユニバーサルテザイン化に伴い、トイレの改築時には洋式便器の設置を行っています。
最後に、公園のトイレも洋式化すべきではないかの御質問についてお答えします。公園トイレの改築につきましては、国からの補助金を活用し、平成21年度以降、代々木公園や政所公園など5つの公園でトイレ全体の建てかえと青空公園や児玉公園など4つの公園でトイレの手すりの設置を行い、便器の洋式化やバリアフリー化などの整備を行っています。また、便器の更新につきましても、周南緑地など4つの公園で8カ所の便器を和式から洋式へ改修を行っています。
現在、トイレの清掃や点検を定期的に行い、簡易な破損等が発生した場合は、速やかに修繕による対応を行っていますが、取りかえの必要となった便器については、基本的に洋式便器へ更新することとしています。また、トイレの改修等を行う場合は、国の補助制度などの有利な手法を活用しながら、子供から高齢者まで誰もが、安心安全・快適に使えるユニバーサルデザインでのトイレの環境づくりを進めてまいりたいと考えています。
以上です。
𠮷安)ありがとうございます。約8割が和式便器というのが現状のようだと思います。公園のトイレも快適に使えるように、予算の都合もあるでしょうが、将来的にせめて半数は洋式化する方向で御検討いただけますでしょうか、お答えください。
答)今の洋式化の状況は、市長も答弁したとおりでございます。現在、そうした改築とか便器の更新とか、そういう際には答弁しましたとおり、洋式化の方向で今後も取り組んでまいりたいというふうに思っております。
やはり公園の利用は、皆様に利用しやすく、また安心安全で使っていただきたいということがございますので、この洋式化率も5割ということもございますけど、やはりその洋式化率をどんどん上げていきたいというふうには今思っているところでございます。
𠮷安)ありがとうございます。子供たちはもちろん、全ての市民が公園で楽しめる環境になるよう、整備をお願いいたします。
2.総合支所・市民センターについて
- 鹿野総合支所の移転や建てかえ場所・時期は
𠮷安)鹿野総合支所の移転や、建てかえ及び市内北部の支所、市民センターの建設計画について。現在、長穂支所及び長穂市民センターの建てかえが行われています。今の長穂支所は、背後に山が迫り、また支所に向かうまでの道も大変狭く、危険です。長穂小学校の跡地に建設中ですが、場所としてもとてもよいと感じました。国道から見えやすい位置にありますし、背後に山もありません。避難所として十分な広さがあり、防災の観点から見ても、今後地域の活用を大いに期待したいところです。私も、各支所や各総合支所、各市民センターを見学しておりますが、長穂支所を含む市内北部の支所、鹿野総合支所を含め、老朽化が進んでいるように感じます。
そこで、今後の市内北部の支所、市民センターの建設計画について伺います。さきの答弁と重なるところもあると思いますが、改めてお聞きいたします。
まずは(1)鹿野総合支所の移転や建てかえについて問いたいと思います。
ア、移転や建てかえ場所は。
イ、移転や建てかえ時期は、についてお答えください。
答)鹿野総合支所の移転や建てかえ及び市内北部の支所、市民センターの建設計画についての御質問にお答えいたします。
まず、鹿野総合支所の移転や建てかえについてでございます。鹿野総合支所の老朽化に伴う建てかえにつきましては、平成26年度から住民の皆様と検討を進めておりますので、これまでの経緯も含め、今後の予定について御説明いたします。
平成26年度に、住民の皆様とワークショップを開催し、鹿野総合支所施設整備基本方針を策定いたしました。平成27年度には、周南市公共施設再配置計画を策定し、老朽化した建物については、更新する際には複合化、集約化を検討する市の方針をお示しし、議会におきましても行政評価に関する決議において、候補地の選定と早い時期に進めるべきとの御意見をいただきました。平成29年度には、平成28年度に開催したまちづくり講演会や、公共施設再配置の考え方の説明、ワークショップで出された皆様の御意見を整理し、コアプラザかのの医療、保健、福祉、生涯学習の機能に、鹿野総合支所の行政機能が加わることや、指定避難所として地域防災のかなめとなること、鹿野総合支所、コアプラザかの、鹿野公民館の3つに分かれた施設を1カ所に集約できることなどから、市としてコアプラザかのへ増築、移転する方針を決定いたしました。また、平成30年3月からは、市の方針を御理解いただくため、住民の皆様への説明会を重ねてきたところです。
市の方針については、さまざまな御意見がありましたが、市としては、計画的な推進を図ることとし、令和元年度当初予算に基本設計業務委託に関する経費を計上したところでございます。その後、今年度に入り、地域住民からコアプラザかのへの移転計画について反対意見、御要望が出されたことや、地域の金融機関から建てかえに合わせて、店舗の移転、出店について具体的な検討を進めている旨の報告を受けましたことから、現在、今年度の基本設計業務を進める上での課題を整理、検討しているところでございます。
次に、今後の移設、建てかえの時期でございますが、段階的には、基本設計を終えますと、次に実施設計、建築工事、運用開始となりますが、市の財政状況を踏まえつつ、改めて住民の皆様の御理解、御協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
𠮷安)ありがとうございます。
住民説明会を数回行われたと思うんですが、十分理解を得ているとお考えでしょうか。また、今言われた方針に賛成できないという地元住民の方々も意見が多くあると聞きます。どのような反対意見があるのでしょうか。お聞かせください。
答)今、地元の同意はとれていたのか、という御質問だと思います。私たちは、昨年度、先ほど説明いたしましたように、市の方針につきまして、地元の説明会を約12回行いまして、約延べ400名の方に出席をいただきまして、市の方針について説明、御意見をいただきました。今言われていましたように、反対の意見につきましてもその中で幾つか聞いております。具体的には、やっぱりにぎわいは今の中心部のほうがにぎわいが保てるとか、それからあと中心部のほうがいい、それからあと環境的に今のところがいいとかといった反対の御意見もお伺いしております。
また逆に、コアへの移転のほうがいいという方の御意見もいろいろとお伺いしたのが、先ほどから申しているように、コアプラザかのの今の保健、福祉、医療、生涯学習機能に行政機能が加わることは、やっぱり便利になるという御意見お伺いして、さまざまな御意見をお伺いしたところでございます。その中で、3月末に市として総合的に判断した中での結果が、先ほど申し上げた結果となっておりますが、今、市長が申し上げましたように、今現在はそういった反対の御意見等お聞きする中で、今後の進め方について今検討しているところでございます。
𠮷安)ありがとうございます。その強い反対意見に対して、解決はできますでしょうか。お答えください。
答)さまざまな御意見を先ほどからお聞きしているというふうに、お答えをいたしました。その申し出につきまして、皆様の趣旨、申し出の内容等をよくお聞きする中で確認するとともに、市から説明できることは丁寧に説明をしていきたいというふうに考えております。
- 須々万支所・須々万市民センターの設置場所・建設時期は
𠮷安)では次に、(2)須々万支所・須々万市民センターについて、お聞きします。
ア、建設場所は。
イ、建設時期は、についてお答えください。
答)須々万支所・市民センターの建設計画について、お答えいたします。現在、市内15カ所に設置している支所では、地域の皆様に最も身近な行政機関として、住民票など各種証明書の発行や住民の皆様の安心安全の確保など、市民生活に密着したサービスを提供するとともに、分館や別館を含め36カ所の市民センターは、地域づくりや生涯学習の活動の場として地域の皆様に広く御利用いただいております。こうした地域の拠点となっている支所や市民センターは、今後もその機能や提供しているサービスを維持することとしており、皆様が安心安全に御利用いただけるよう、適切な維持管理や計画的な整備などを行ってまいりたいと考えています。
また、今後の施設整備に当たりましては、平成29年3月に策定した施設分類別計画において、施設の耐震性や、経過年数、稼働率などを踏まえて、施設整備の優先度を5つのグループに分けており、この優先度の高いグループに位置づけている施設から、順次、財政状況などを見据えながら、計画的に整備を進めることを基本としています。こうした中、須々万支所・市民センターは建築後47年が経過するなど、老朽化が進み、耐震性も低いことから、整備の優先度が最も高いグループに位置づけています。この優先度が最も高いグループには、須々万支所・市民センターのほか、菊川支所・市民センター、今宿市民センターなど合わせて6つの施設があります。
このうち、既に整備に向けた検討を進めている和田支所・市民センターを除いた5施設の中から、支所機能の有無、立地の状況、複合化などが見込まれる公共施設の有無など、施設を取り巻く状況を総合的に勘案する中で、須々万支所・市民センターなど支所機能を有する市民センターから、整備に向けて検討することとしておりますので、御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
𠮷安)ありがとうございます。現在の支所は、建物自体の老朽化もありますが、主要道路から奥に入った場所にございます。車での移動が当たり前になっている現代としては、少し不便な立地ではないかと思います。須々万にお住まいの方々は、主要道路に面した場所を望まれているようです。今後、建設ということになった際は、須々万地域の方の意見を取り入れた北部地域としての中心的な役割を果たせるように、利便性の高い場所への移転、または建てかえが望ましいので、よろしくお願いいたします。
先ほど、建てかえに関して最も高いグループに当たるとのことですが、来年度について、調査費のような何らかの予算組みを考えておられますでしょうか。
答)先ほど市長も申し上げましたように、一番高いグループに入っているということで、当然、優先度が高いということなんでございますけども、須々万の地区のほうでも、今、夢プラン等の中でも北部地域の方々が集うような交流施設をつくってほしいというふうなことで、夢プランの活動の中でもそういったことを検討されておられますので、そういった意見等も踏まえながら、今後の進め方については財政状況等を踏まえて検討してまいりたいというふうに考えております。
𠮷安)ありがとうございます。
- 大向市民センターの移転・建て替え等方向性は
𠮷安)大向市民センターですが、こちらもかなり老朽化が進んでいるように思います。そこで、(3)大向市民センターについて問います。
ア、移転、建てかえ等方向性はどのようにお考えでしょうか。
答)大向市民センターの建設の方向性について、お答えいたします。大向市民センターは、地域づくりや生涯学習活動の場の提供に加えて、住民票の発行を初めとした支所機能の一部を備えるなど、大向地区の拠点施設となっています。また、建物は建築後40年が経過し、老朽化は進んでおりますが、耐震性には問題がなく、稼働率がほかの施設と比較して低いことなどから、施設分類別計画において、今後の施設整備の優先度は、5つのグループのうち下から2番目のグループに位置づけています。このため、当面は、施設の大規模な改修や建てかえは行わず、引き続き、地域の皆様が安心安全に御利用いただけるよう、適切に維持管理を行ってまいりたいと考えております。
𠮷安)向道地区としては、大道理支所、大道理市民センターがありますが、大向に住む人たちの憩いの場は、やはり大向市民センターだと思います。また、今後どのような災害が起こるかもわかりません。大きな災害が起きたときの避難所としての機能も市民センターで担うことになるはずです。大向地区では、行政機能のかなめです。移転か建てかえを行うことで、災害に強いまちづくりの促進につなげてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
答)大向の市民センターにつきましては、先ほど市長も答弁いたしましたように、老朽化が進んでおりますけども、現状耐震性もあるというふうなことでございまして、今後、必要な場合には修繕、改修等をしながら適切に管理をしていきたいというふうに考えております。
𠮷安)では最後に、藤井市長にお聞きします。市民の声を聞くということを公約とされています。今後、支所等の建設において、地元住民の遺恨を残さないためにも、広く市民の声を聞きながら施策を進めていっていただきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。
答)市民の声はしっかりと聞いてまいります。
𠮷安)ありがとうございます。